会長挨拶

「語り合う」「学び合う」教育会

一般社団法人 中野・下高井教育会長
原  幸子

 令和4年度は約300名の先生方に会員になっていただいでスタートすることができました。現在、コロナ禍での学校生活が3年目を迎えています。「コロナ禍でも学びを止めない」を合い言葉に、学校行事や授業、そして研修にみんなで知恵を出し合いながら取り組んでいます。このような中で、私たちはオンラインでの研修や講演会があたりまえになり、気軽に参加できるようになりました。今年度の総集会では、オンライン開催・後日会員限定の動画配信を試みました。多くの会員の先生方に参加していただくことができ、うれしく思っています。7月に行われる予定の志賀高原夏期大学は、現在、参集の方向で委員の先生方を中心に準備を進めてします。3年ぶりの参集による講演会ということで、分からないことだらけですが、丁寧に準備を進めていただいている関係の皆様に感謝申し上げます。夏期大も、後日動画配信の予定です。是非、多くの会員の先生方に参加・視聴していただき、研修の場になれば、と思っています。

 今の世の中はめまぐるしく変化しています。10年後の世界が予測できません。このような世の中で私たちにとって必要なことは「学ぶ」ことだと思います。積極的・主体的に学ぶこと、これは子どもたちに求めていることと同じです。私たち教師は、子どもたちに負けないくらい「学び続ける」ことを忘れてはなりません。「学ぶ」とは、自分一人でもできることはありますが、「主体的で対話的で深い学び」をめざすためにも、現任校はもちろん他校の先生方それもいろいろな年齢層の方と「語り合い」「学び合うこと」が不可欠だと思います。人と話すことで新たな気付きや自分のことを客観的に見ることができます。教育会は、そういう機会をつくり、先生方を応援していく会でありたいと願っています。

 本教育会は、明治13年の創立以来、本年度で144年目を迎えました。昨年度より事業の見直しを行い、校内・個人の研修および同好会への助成を充実するよう工夫しています。

 コロナ禍であるからこそ、教育会の活動や研修のあり方が見直されてきています。これからも会員の皆さまからいただいたご意見を参考に、各事業の運営や内容に工夫を加えながら「語り合い」「学び合う」教師・教育会となるよう取り組んでいきます。今まで以上に会員の皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。