会長挨拶

中野・下高井教育会として、最後の一年間を迎えて

一般社団法人 中野・下高井教育会長
渡邊 浩司

昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類となり、各校では行事や活動の意義にもう一度立ち返りながら、新たな学校生活の構築に取り組んでおられることと思います。コロナ禍で一気に進んだオンラインの活用ですが、皆が集って人とのつながりを感じることのよさも再確認されていると思います。

5月11日の総集会は、本当に久しぶりに合唱のすばらしい響きで幕を開け、笑い声もあふれる、人が集うことのよさが感じられた充実した半日になりました。7月の志賀高原夏期大学も実り多い研修のひとときとなるよう準備を進めております。多くの会員の皆様にご参加いただけますようお願いいたします。

さて、中野・下高井教育会は明治13年の創立以来、146年目を迎えます。今年度は300名をこえる会員でスタートすることができました。そして、本教育会は大きな節目を迎えることとなりました。令和3年度の『あり方委員会』において、「飯水教育会と中野・下高井教育会を合併し、新教育会の発足を進めていく」方向が示され、会員の意見集約や各会合での審議を経て、令和7年4月の新教育会発足に向けて準備を進めていく1年が始まっています。2つの教育会が合併するには、解決すべき課題が多々あると思いますが、会員の皆様のご理解とご協力を得ながら事業を進めてまいりたいと考えております。

課題を解決する時には、「そのものの本質や意義」に立ち返りながら最善の方法を考えていくことが必要です。今直面している教育会の合併は、教育会自体の役割や意義を考える上で非常に重要な機会だと考えています。私たち教師は日頃より、目の前の児童・生徒の豊かな学びを求めて、児童・生徒が主体的に学び合う授業の実現を目指しています。そのために、今、私たちには改めて自律的に学び続けることが求められていると言えます。私たち教師が自主的に学ぶ姿勢が、児童・生徒の主体的に学ぶ意欲を育てていくと考えます。自主的な研修の場の一つとして、教育会に集い、多くの仲間とつながり、学び合っていきましょう。

大きな節目の年を迎えている中野・下高井教育会は、これからも会員の皆様からいただいたご意見を参考に、原点に立ち返り「集い学び合う」教育会となるよう取り組んでまいります。今後ともご協力をよろしくお願いいたします。